こんばんは,いし胃腸科内科の松原央です.
以前,京都にいた時に少年野球をしていた
子どもや大人向けに書いたページです.
今年の夏がどのくらい暑くなるのかわかりませんが,
みさんにもご紹介します.
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これから暑い中の練習になります。
自分の身体を守るため正しい水分補給を意識しましょう。
人間の体は何%の水分で構成されているのでしょう?
成人は約60%とされています。
では、みなさんはどうでしょう?
例えば、老人と赤ちゃんの皮膚はどうですか?
おじいさん、おばあさんはシワシワですが、
赤ちゃんはピチピチですよね。
これは体重あたりの水分量の違いがあるからで、
歳をとると、皮膚が水分を保つ力が落ちてくるのです。
選手のみなさんの水分は70~80%とされています。
30kgの体の水分は21~24kgということです。
みなさんの身体はほとんど水でできています。
では、身体の中を流れている血液量はどうでしょう?
体重あたり70mlです。ということは、
30kgの子の血液量は2100ml(2.1kg)で、
60kgの大人なら4200ml(4.2kg)です。
右と下の図は、大人の活動状態と発汗量のグラフです。
大人が炎天下の中、水分も摂らずに運動すると、
血液の半分近くが汗になって出て行くことになります。
みんな、ビックリしたかな?
ホントに血液がそのまま汗になったら困ります!
体を動かす筋肉や頭へ血液が行かなくなっちゃいますね
でも、人間の身体は不思議なことに、
汗として水分を失っても、血液量を保つために
細胞内の水分が血液の中に出てきます。
この状態が長く続くと、脱水になります。
それを防ぐために、身体に必要な水分補給が重要です。
ということは、体の外に出て行った分を補えば良いですね。
(+運動に必要なエネルギーも)
汗の成分を見てみましょう
汗には水分のほかに電解質(塩分など)が含まれています。
汗に近い成分の飲み物は何でしょう?
下の表は下痢や嘔吐の時に病院で渡されるものです。
上段にあるものは、病院で処方される薬や
厚生労働省認可の特定病者用食品です。
下段は、普段皆さんが飲んでいる飲料です。
経口補水液の中で最も推奨されているのはOS-1です。
これに近い電解質濃度の飲料はありますか?
スポーツドリンク(イオン飲料含む)は電解質が少なく、
糖分が多いので脱水の補水には向きません。
飲む場合には少し薄めて塩分を加えてくださいね。
100%果汁やジュースは、さらに塩分が少なく、
糖分が多いため浸透圧が高くなり脱水時に補給すると
腸管の中へ体内の水分を引き込んでしまいます。
だから、余計にしんどくなると思います。
運動時に、どんな飲み物が必要なのかはわかりましたか?
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