こんばんは,いし胃腸科内科の松原央です.
お盆明けも暑い日が続いていますね (;´д`)ゞ
最近,外来で多いのが,いわゆる「乳児湿疹」のあかちゃんたち.
秋冬生まれの子よりも,春に生まれの子の方が多いかな!?
どうしても,暑い夏をすぐに向かえてしまいますからね.
ところで,「乳児湿疹」っていったい何者なんでしょうか?
脂漏性湿疹,乳児アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などと
とすぐに見分けのつくものなんでしょうか?
私が以前勤務していた京都大学皮膚科の宮地教授は著書の中で,
日常外来診療において最終診断に悩む皮膚疾患の一つに挙げています.
いろいろなサイトをみると,比較的多いのが
「乳児湿疹は脂漏性湿疹である」という表現です.
乳児湿疹は,言葉どおりに受け取ると「1歳未満の湿疹」です.
ですから,必ずしも全例が脂漏性湿疹とは限りません.
様々な原因で,湿疹は起こっているのです.
確かに,赤ちゃんの皮脂の分泌が活発なために,
それが原因で湿疹になってしまうこともあるかもしれません.
皮脂が真菌によって分解され,脂肪酸になって刺激するのが
原因とする説が有力のようです.
でも,生まれた時の赤ちゃんも胎脂に覆われていますよね?
(お父さん,お母さんは,憶えていますか?)
それじゃ,ずっとお腹の中で胎脂に覆われていた赤ちゃんは
その刺激で湿疹だらけで生まれてくるでしょうか?
そんなことはありません.
皮脂(胎脂)の接触だけが原因ではないはずです.
赤ちゃんの湿疹には,それぞれの原因があるはずです.
何が原因なんでしょう?
続く...
追記) 8月19日 乳児湿疹2
8月28日 洗髪(乳児湿疹3)
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