ヒブワクチンの追加接種時期

こんにちは,小児科の松原です.

 

すでに小児科で説明を受けている人がいると思いますが,

 

今日は,ヒブワクチンの追加免疫時期についての話です.

 

これまでヒブワクチンの追加接種時期は, 『初回免疫後おおむね1年の間隔』

 

でしたが,昨年11月から『初回免疫終了後7~13ヶ月後』に変更になりました.

 

これが実行されるまでにずいぶん時間がかかったというのが小児科医の意見です.

 

 

実は,添付文書の臨床成績の有効性の欄に,

 

初回免疫終了1年後に抗体価が感染予防レベルの保有率は90.5%,

 

長期感染予防レベルの保有率は61%と書いてあるのです.

 

 

感染予防のために生後2カ月から始めていたのに,初回免疫終了1年後に

 

抗体価が感染予防のレベルを下回っては元も子もありません.

 

また,これまでの『初回免疫終了後おおむね1年』というのは忘れやすい

 

スケジュールでした.しかも,3種混合も初回免疫終了1年後に追加接種が

 

あるのでセットで忘れている方を時々見かけます.

 

今後は生後2ヶ月または3ヶ月から開始できた場合は1歳過ぎに

 

肺炎球菌ワクチンの追加免疫とほぼ同時に接種できるはずです.

 

ただし,遅れて開始した場合には追加免疫の時期が数ヶ月遅れるので.

 

忘れてしまう可能性が残ってしまいます.

 

 

Know VPD!の合言葉にあるように,2ヶ月になったらワクチンを始めましょう!

 

ワクチンデビューは,生後2ヶ月の誕生日

 

 

 

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健感発0108第1号

平成25年1月8日

 

各都道府県衛生主管部(局)長 殿

 

厚生労働省健康局結核感染症課長

 

照会内容

これまでヒブワクチンの追加接種は、初回接種終了後概ね1年の間隔で接種すること

とされていたが、平成 24 年 11 月 14 日以降は、初回接種終了後 7~13 か月の間に接種することと変更された。市町村によっては、13 か月を超えるものも「概ね1年」として認め、既に周知しているところもあり、今回の通知改正により急に 13 か月を超えて追加接種を行うことは認められないこととなると、被接種者への周知が間に合わないことが考えられるが、どのように取り扱えばよいか。

 

回答

ヒブワクチンの追加接種については、平成 24 年 11 月 14 日以降は、初回接種終了後 7~13 か月の間に接種することとしているが、既に改正前の通知に基づき追加接種の予約を行っている場合等、やむを得ない場合は、13 か月を超えて追加接種を行う場合も基金事業の対象とすることとして差し支えない。