おはようございます。 たんぽぽ小児科の松原です。
今日は麻しん風しんワクチンについてのお話です。
昨日、昨年4月から9月末までの麻しん風しんワクチンの
接種率が公表されました。
都道府県別麻しんワクチン接種率 2013年度中間評価
接種対象群別結果一覧(2013年4月1日~2013年9月30日)
半年間での北海道の接種率は 50.8%
半年で50%なので、4月~9月末までに6歳を迎えた子どもが
全員接種したと考えたらこのくらいでしょうか?
ちなみに都道府県別の1位は福井県の71.5%
北海道の順位は最下位の神奈川県(50.6%)をわずかに
上回った50.8%で46位でした。
ちなみに45位は高知県で52.7%でした。
さらに以下の報告が続きます。
2013年度 第2期 政令指定都市別
麻しん風しんワクチン接種率全国集計結果
札幌市はなんと20都市中最下位の20位
接種率は北海道平均を大きく下回る39.0%
札幌の小児科医としては残念でなりません。
ちなみに今年は麻しんの流行がみられています。
厚労省の発表では、すでに46人が報告されています。
『日本国内では今年は第4週(1月26日)までに46人の
麻しん患者の報告があり、そのうち11人がフィリピンでの
感染が疑われています。』
麻しんは、
昔、命定め(麻しんにかかったら、生きるか死ぬかわからない)と
いわれた病気です。命に関わる病気です。
また、自然罹患すると
難病の亜急性硬化性全脳炎(SSPE)になる可能性もあります。
1期(1歳)の接種はほとんどの方が済んでいると思いますが、
2期の接種を済ませていない場合は
将来麻しんや風しんに罹患する可能性が高くなります。
また、罹患した場合には周囲の人へうつす可能性もでてきます。
1歳未満の子はワクチンを接種していないのでとても危険です。
定期接種の対象年齢(小学校入学前1年間の幼児)の子どもは無料で接種できます。接種していない方は、3月末までに必ず接種しましょう。
以下に、厚労省発表のファイルを紹介します。
平成25年度麻しん風しん予防接種(第2期)実施状況(2013年9月30日現在)
○ 平成25年度9月末中間評価 都道府県別麻しん・風しん含有ワクチン接種率 接種対象群別結果一覧(平成25年4月~9月)(PDF:79KB) 2月7日
○ 平成25年度9月末中間評価 都道府県別麻疹ワクチン接種率 伸び率の比較 (平成25年4月~9月)(PDF:41KB) 2月7日
○ 平成25年度9月末中間評価 麻しん風しんワクチン接種率全国集計結果2013年9月30日現在(PDF:37KB) 2月7日
○ 平成25年度9月末中間評価 麻しん・風しん含有ワクチン接種率 接種対象群別結果一覧(指定都市別)(PDF:41KB) 2月7日
○ 平成25年度9月末中間評価 麻しん・風しん含有ワクチン接種率 接種対象群別結果一覧(中核市別)(PDF:45KB) 2月7日
○ 平成25年度9月末中間評価 麻しん・風しん含有ワクチン接種率 接種対象群別結果一覧(特例市別)(PDF:44KB) 2月7日
○ 平成25年度9月末中間評価 麻しん・風しん含有ワクチン接種率 接種対象群別結果一覧(特別区別)(PDF:46KB) 2月7日
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